「田中達也展 みたてのくみたて」
残り少なくなった夏休みおすすめ万博関連の第3弾である。
現在、「田中達也展 みたてのくみたて」が東京日本橋の高島屋S.Cで開催されている。
会期は2024年8月1日(木)〜28日(水)。
田中達也(1981- )は熊本県生まれのミニチュア写真家、見立て作家である。
この日本橋高島屋の展覧会であるが、多くの観客を集めており、連日長蛇の列である。人気ぶりが実感できる。
展示内容は、展覧会ホームページによると、次のようにある。
やはり、展示を見て回っていると、ぐんぐん引き込まれてしまう。
なるほど、と思わずニヤリとさせられる作品も多い。
作家の「見立て」の才能を感じる。
ドバイ万博と田中達也氏
さて、この田中達也氏だが、万博にも出展している。
それは2020年ドバイ万博の日本館である。
ドバイ万博は、アラブ首長国連邦の都市ドバイで2020年に開催が予定されていたが、コロナウィルス感染症のパンデミックの影響で開催は2021年にずれこみ、2021年10月1日から2022年3月31日まで開催された。
テーマは「心をつなぎ、未来を創る」(”Connecting Minds, Creating the Future”)で、192カ国が参加し、2410万人の入場者数を記録した。
438ヘクタールという万博史上でも最大級の会場には巨大なパビリオンが立ち並び、大規模な万博となった。
その中で日本は「アイディアの出会い」(”Where ideas meet”)をテーマに日本の様々なコンテンツを最新技術で紹介した。
展示は6つの「シーン」に分かれていたが、シーン3「現代日本のテクノロジー」では、あるものを別のもので表す日本の伝統文化ともいえる「見立て」を使ったミニチュア作品によって、アイディアの出会いで生まれた現代日本のソリューション事例等を128紹介していた。
それが田中達也氏によるプレゼンテーションだった。
ドバイ万博日本館は展示部門で「金賞」受賞
透明のドームに入った見立てのミニチュアの作品群は大好評で、結果、日本館は展示部門で「金賞」を受賞したのである。
この万博にも参加し実績を残した作家の展覧会が8月28日まで開催されている。残り少なくなってしまった夏休みだが、一度訪れてみたらどうだろうか。